父親と孫正義の狭間で

きっとこれから死ぬまで考えることになる命題は、「幸せとは」「生きる意味とは」ということだと思う。自分は、ずっと自己実現欲だけで生きてきた。そして、自分が生きてきた世界は明確な指標で評価される世界(テストの点数など)でその指標で評価される以外の世界が無く受験をするかドロップアウトするかの2つで、後者を選択することは逃げと同値だった。しかしこれからはきっと違う。「父と母のために家を建てました」これは父親のミャンマー人の社員がFacebookにあげた投稿の文章である。自分の父は、ミャンマー日本語学校を建て、そこから自分の会社に彼らを呼び、彼らが日本で働き母国との為替の差額分を貯蓄できるようにしている。信念がハッキリしたかっこいい生き様だと思う。しかし、これ以降は仮説だがソフトバンクグループが半分投資会社となったときから孫正義はお金に囚われていると思う。weworkへの投資は、はっきり言って詐欺だと思う。weworkのサービス自体AirbnbUberと比べると比にならないありきたりなものなのに、そこに自分が出資してあたかも素晴らしいサービスのように見せかけ、株価を釣り上げようとする施策は詐欺師と言っても過言ではない。しかし、そんな彼にも抱える社員、未来があってそうせざるを得ないのだと思う。お金が全てではなく、小さな会社でも自分の信念を持ってそこに嘘偽りなく生きること。大きな責任を抱え、ブレーキのついていない列車に乗り、何十年と生き続けること。両者もかっこいい生き方であり、その選択の狭間(どちらが正しいでは無くグラデーションである程度の塩梅を決めるものではあるが)に今自分は、立っている。